マレーシア、ゴルフ旅行需要喚起図る‐2008年ゴルフ旅行送客目標2万人

  • 2008年4月4日
 マレーシア政府観光局(MTPB)は4月3日、ゴルフを目的とする旅行の需要喚起を図るセミナーを開催した。マレーシアでは先ごろ、総選挙があり、観光大臣には前青年スポーツ担当大臣のダト・スリ・アザリナ・オスマン氏が就任しており、今後はスポーツ交流を打ちだした観光促進を図ることも予想されており、ゴルフセミナーの開催はこうした期待も担うものだ。

 MTPB本局広報担当局長のアミルディン・アブ氏は、マレーシアには200以上のゴルフ場があるとし、「高原や海岸近く、またジャック・ニクラウス氏が手がけたゴルフ場など魅力的なコースが多い。気候は年間を通してゴルフを楽しめ、利用料金が安価であることが魅力」と話す。

 また、昨年12月にメキシコで開かれた国際ゴルフ旅行フェアにおいて、アジア・オーストラリアにおけるゴルフ観光大賞2008年賞を受賞。アブ氏は、「昨年の日本人訪問者数36万7000人に対し、ゴルフ目的の訪問者数のシェアは1.1%の約4000名に留まっている。観光大賞の受賞で、マレーシアのゴルフが注目されており、今後の送客につなげたい」とした。

 このところ、老若男女問わずゴルフを楽しむ傾向があり、特に若い女性層にも人気が出ているが、MTPBではまず、インセンティブ旅行を中心とした男性をターゲットに誘致を図る予定だ。既に、大手企業のインセンティブで700名のゴルフ旅行が決定しているという。さらに、アブ氏は千葉のカントリークラブジャパンを訪れ、今後の日本のサービスに触れたことから、「日本のゴルフ場での経験をマレーシアに持ち帰り、メンテナンスや日本人向けの食事など、日本人に楽しんでもらえるようにしたい」と意気込みを語る。また、目標としても日本人のマレーシアへの訪問者数の目標の50万人のうち、ゴルフマーケットで2万人と設定し、人数とシェアの増加をめざす。