タヒチ観光局、08年度は2万4500人めざす、シニアなど各客層の需要喚起へ

  • 2008年4月3日
 タヒチ観光局は今年も「タヒチを贈ろう。」をキーメッセージとし、タヒチに行く機会の提供と、全市場に向けたタヒチの多様性、タヒチに行く理由を提示して、2007年比5.4%増となる2万4500人の日本人客の送客をめざす。4月1日に開催した「タヒチ・キックオフパーティ2008」で、来日したタヒチ観光局理事長のジャック・テヘィウラ氏は、「日本はタヒチにとって3番目に大きい市場」と重視する姿勢を示し、07年の訪タヒチ日本人観光客が7.2%増の2万3240人であったことを評価。今後は手つかずの自然、究極の滞在、人々と文化を柱に、「ロマンチックだけじゃないタヒチの魅力を業界のパートナーと伝えたい」と、さらなる関係強化を呼びかけた。

 具体的なアクションプランは、2006年と07年の方針を踏襲。「タヒチを贈ろう。」のメッセージの発信のもと、消費者には情報に触れる機会を、業界には情報を提供するための協力体制を構築する。タヒチ観光局日本支局代表の森啓三郎氏はピーアール活動について「07年は前年比70%アップの約65億円の効果があった」と、現在の方針が効果的であることを強調する。

 特に消費者に向けては第1弾の大型イベントとして、4月1日から6日まで六本木ヒルズで「カフェ・ドゥ・タヒチ」を展開し、タヒチのよさを五感で感じられる機会を提供。また、メディアタイアップによる特集企画、タヒチ旅行情報のポータルサイト「タヒチへ行こう、楽園タヒチへの旅」の開設を予定するほか、日仏交流150周年キャンペーンにも連動し、同キャンペーンのタヒチ版のポスターも露出する。

 業界向けには、まだ知られていない素材の商品化に向け、積極的なサポートに取り組む。既にハネムーナーには隠れ家的なツパイ島ツアー、OLにはタヒチアンダンスツアー、シニア層には考古学ツアーやゴーギャンのスケッチツアーの商品化がされており、特にシニア向けのグループツアーは今年に入って3ケタの数が訪問しているという。また、エア・タヒチ・ヌイ(TN)の協力の下、初となるタヒチでの「タヒチ・トラベルマート」の開催も検討している。


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