テキサス州政府観光局、レジャー増めざしビジネス渡航者向け観光資源紹介

  • 2008年4月2日
 テキサス州政府観光局は3月31日、ヒューストン観光局、ダラス・フォートワース観光局、コンチネンタル航空(CO)、アメリカン航空(AA)と共に観光セミナーを開催した。テキサス州経済開発省・観光局の主席マーケティング統括官、ジュリー・チェイス氏は、「現在はビジネス渡航が多いが、実は観光素材の多いテキサスでのレジャー観光を増やしていきたい」という。また、アメリカへの日本人訪問者数が減少しているものの、2005年は6万9000人、2006年は9万5000人と着実な実績から、2008年の目標人数を10万人としている。

 ヒューストンでは5月13日に、複数の観光スポットで利用できるチケット「シティーパス(CityPass)」を発行する。これは、複数の観光スポットの入場券などを1冊にまとめたクーポンブックで、北米では11番目の導入となる。スペースセンターやダウンタウン水族館、ジョージ牧場自然公園など8施設で利用でき、全部で63.4米ドル相当の大人用チケットを34米ドルで販売、有効期限は9日間。シティーパスの発行により、レジャー観光の販売促進につながるとしており、FIT、パッケージの双方ともに利便性があるという。また、南部特有のカウボーイ文化や800を超えるゴルフコース、ヒューストンからのカリブ海クルーズなどの観光素材のほか、600以上の鳥類に出会えるバードウォッチングやサンアントニオのアラモからヒューストンまでの歴史をたどる街道など、観光素材を新たに提案していく。

 同観光局では、レジャー観光の増加には日本マーケットでのレジャー観光資源の認知、旅行商品の造成が必要とし、まずはビジネス渡航者へ観光とセットにした旅行を提案していきたいとしている。