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チェコ、初代親善大使に岩崎宏美さん就任−地方滞在型ツアーを強化

  • 2008年4月2日
 チェコ政府観光局は4月1日、歌手の岩崎宏美さんをチェコ共和国親善大使に任命、任命式を開催した。岩崎さんは昨年4月、プラハのドボルザークホールでチェコフィルハーモニーとアルバム「プラハ」を制作、コンサートやメディアへ広くチェコの魅力を発信したことから、初代親善大使として任命し、今後2年間、大使を務める。岩崎さんは、「チェコは景色や音楽、歴史ある街並みが素晴らしく、その感動を日本に伝えたい」と、観光促進の一躍をになう意気込みを述べた。

 プラハへ訪れる日本人旅行者数はヨーロッパの都市で5番目に多いものの、日本人の8割がプラハ滞在に留まっているという。昨年のチェコへの日本人訪問者数は約15万人で、そのうちプラハへのホテルチェックイン数は13万8000人であった。

 チェコは、プラハ以外に12の世界遺産があり、ゴルフ場や温泉施設などの観光素材を持つ。チェコセンター観光部の沖中繁男氏は今後、リトミッシェルやチェスキー・クルムロフなど地方のへの送客を強化し、周遊型のツアーに力を入れたいという考え。「チェコの生活水準が上がってきたことで、宿泊施設やインフラなどは充実している」(沖中氏)ことを打ち出し、地方への流れを作りたいという。主なターゲットは、女性と団塊世代としており、「岩崎宏美さんの大使就任により、特に団塊世代の周遊型旅行が増えると期待している」と送客への期待を寄せつつ、今後の訪問者の増加には「直行便の就航が必要」と強調するが、「チェコ航空は中国市場を重視する一方、日本市場には消極的である」とし、航空会社が今後、日本市場へ着目することに引き続き努力する。

 なお、今年のプロモーション活動では8月に、朝日放送のテレビ番組「朝だ!生です旅サラダ」内で岩崎さんがチェコへ訪問する。チェコ政府観光局によると、岩崎さんは来年、芸能生活35周年であることから、チェコでの記念イベントなども視野に入れているという。