タイ、料理を通じて交流活性化に期待−FOODEXタイ・パビリオンから

  • 2008年4月1日
 タイ国政府商務省輸出振興局(DEP)はタイの食品企業50社に呼びかけ、先ごろ開催された食品業界国際見本市「FOODEXJAPAN2008」にタイパビリオンと店頭ブースを出展、タイ料理やタイ食品を紹介した。

 タイ政府は2008年中に、全世界で2万店舗の食品関連店舗の展開を予定しており、タイ料理のシェフ養成コースを大学に設けるなど、人材育成や海外出店の支援に力を入れている。中でも日本は、タイが輸出する食品全体の19%を輸入しており、重要な位置付けとなっている。タイ政府では、タイ料理や食品を普及することで経済効果はもとより、タイへの関心の高まりや交流の増加、さらには料理人や技術者を含めた日本とタイの交流が活性化すると捉えている。

 なお、「FOODEXJAPAN2008」は今年で33回目の開催となり、タイパビリオンは23回目の出展となる。今年のテーマは「ヘルシーとセーフティ」の融合とし、4日間で計8回のタイ料理のデモンストレーションを披露した。また、日本でタイ食品を扱う4社も協力した料理提供、タイ料理のほかシンハービールやワインも振舞われ、タイ・パビリオンには招待客だけで240名が訪れた。

 デモンストレーションでは、出展企業が提供する素材や商品を用い、日本人が手ごろに作れる料理を紹介。牛乳を加えてまろやかにしたトムヤムクンや定番のレッドカレーなど10種類ほどの料理のほか、サーモンをサラダに仕上げたり、外から見ると普通のコロッケだが中身はグリーンカレー風味など、ユニークな創作料理もあった。