韓国観光公社、韓国人神風特攻隊の帰郷祈念碑除幕式参加ツアー紹介

  • 2008年3月25日
 韓国観光公社(KTO)は3月24日、韓国人神風特攻隊の帰郷祈念碑完成を記念した記者会見を開催、記念碑の完成を支援した女優の黒田福美さんと巡る祈念碑除幕式参加ツアーを紹介した。

 今回のツアーは、1991年に黒田福美さんの夢の中に韓国人の神風特攻隊青年が現れたことがきっかけで実現したもの。夢を調査していくうちに、その青年が沖縄で日本名のまま戦死したタク・キョンヒョンさんであることが判明。故郷である韓国の泗川(サーチョン)市で慰霊したいとの思いから、同市長や遺族の協力を得て祈念碑建立に至ったという。その活動に賛同した韓国旅行専門の三進トラベルサービス代表の立木健康氏がツアーを企画。タク・キョンヒョンさんの命日の前日で泗川(サーチョン)市の市民の日でもある5月10日の除幕式をメインとし、4日間コースのみの慰霊登山ハイキングや3日間と4日間の2コースを設定する郷土料理を堪能するもの。3日間コースの成田、中部、関空出発が9万8000円、福岡発が7万8000円で、海路を利用することもできる。集客目標は100名と見込んでおり、旅行代金の一部は慰霊碑建立費用の一部として寄付する。

 韓国観光公社(KTO)東京支社のオ・ヨンス支社長は、こうしたツアーをきっかけに、さらなる日韓交流につなげたい考え。例えば、泗川市と広島県三次市が交流都市であることから、「両都市間での交流イベントを実施していきたい」と意欲をみせた。


▽円高をキャッチフレーズにプロモーション展開へ

 KTO東京支社のオ・ヨンス支社長はさらに、2008年日韓観光交流年について「文化・スポーツ、青少年交流、姉妹都市・友好都市、それぞれの拡大が重要」とし、このところ円高ウォン安がすすみ、円とウォンの価格が昨年6月と比べても3割ほど下落していることから、新たなキャッチフレーズ「今韓国に行けば、去年の夏より安くていいものが買える」を採用し、プロモーションを展開する考えも明かした。