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南アフリカ、ビジネス・ツーリズムの取り込み狙い、インフラ整備が進む

  • 2008年3月14日
 南アフリカ観光環境大臣のマルティネス・ファン・スカウクフェイク氏は先ごろ、ヨハネスブルクで開催されたビジネス・ツーリズムの業界向けイベントで、ビジネス・ツーリズムの需要へ期待を示し、インフラの開発に取り組む考えを語った。スカウクフェイク氏によると、2006年の南アフリカ全訪問者840万人のうち、ビジネス目的は5.6%の47万人。このうち40%が5年以内に、南アフリカを再訪している。また、休暇目的の旅行者に比べて消費額は3倍で、総額24億ランド(約315億円)の経済効果がある。訪問者数の伸び率も高く、06年は18%増、07年は19%増の予想で、2010年には全体の11%を超える可能性もあるという。

 こうした状況を踏まえ、南アフリカ政府としてMICEの取り込みを目的として、積極的なインフラ整備、設備投資を推進している。ダーバン国際コンベンションセンターに1万人を収容できる室内アリーナを増設するほか、ケープタウン国際コンベンションセンターを現在の2倍の規模に増築。ポートエリザベスのネルソン・マンデラ・ベイ国際コンベンションセンターは新設するもので、各地での受け入れ体制の整備を進めている。また、ケープタウンやダーバンなど、国際空港の拡張と改装、ダーバン北部のキング・シャカ国際空港の新設も進めているところだ。