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ブリティッシュ・コロンビア州、3都市の周遊を提案−各種ニーズにも対応

  • 2008年3月10日
 ブリティッシュ・コロンビア州観光局は3月7日、バンクーバー観光局、ビクトリア州観光局、ウィスラー観光局と共にカナダ西海岸3都市への新たな観光素材の紹介と誘致を図るセミナーを実施した。ブリティッシュ・コロンビア州観光局日本地区マネージャーの菊地友子氏は、3都市間の移動手段について「国内線を利用しなくても周遊できることが強み」とし、3都市の観光素材を組み合わせたプランを紹介したほか、「一つの素材でも、短期や長期、個人や団体などそれぞれに対応することができる」と語り、個々の魅力を打ち出していくという。

 新たな観光素材として、ソルトスプリング島とトフィーノを紹介。バンクーバーからフェリーで2時間から3時間の距離に位置するソルトスプリング島は、特に、FIT旅行で注目される素材で、4月から10月までパンやチーズ、クラフトなどの手作りの品で賑わうサタデーマーケットが人気のリゾート地。トフィーノは岩のある西海岸特有のリゾート地で、温泉やホエールウォッチングを楽しめる。

 さらに、意外と知られていない各都市の魅力も併せて紹介した。例えばビクトリアでは、個人の邸宅を訪問して庭を見せてもらうプライベートガーデンツアーが人気だが、ガーデニングそのものをできるユーロサファームズは団体でもガーデンニングを学べる。また、郊外には先住民の文化が残るダンカンやワイナリーが点在する。ウィスラーの冬のアクティビティーでは、スノーシューイングや犬ぞり、フィギュアスケートが日本人に人気だが、夏がおすすめだという。ハイキングや、マウンテンバイクのほか、60から80頭の熊を観察できるベアー・ビューイング・ツアーや、4月から10月まで運行する観光列車「ウィスラー・マウンテニア」などの観光素材が揃う。さらに、新たに完成したウィスラー山とブラッコム山の山頂を繋ぐゴンドラは全長3024キロメートルで世界一を誇り、計28台のうち2台はガラスの床で景色を楽しむことができる。

 なお、バンクーバーでは2010年の冬季オリンピックに備え、空港の拡張工事や電車「カナダライン」の建設が進み、ホテル開発では2010年までに総客室数1300室の計9軒のホテルが新たに完成するという。今年の秋には各国へ180万枚のチケットが配布され、2009年には観客用のチケットとホテル販売が開始する予定だ。