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旅行・観光の競争力、スイスが1位−日本は23位で国民への浸透が鍵

  • 2008年3月8日
 先ごろ、世界経済フォーラムにおいて、2008年の旅行・観光の競争力ランキングが公表され、第1位は昨年に続きスイスとなった。スイスは環境で2位、安全・セキュリティで6位、旅行・観光の優先度が7位、陸上の交通機関が5位、観光インフラが7位、ICT(情報・コミュニケーション技術)インフラが4位、人材が2位、文化財が9位となり、評価対象となる14項目のうち8項目が上位10位以内となり、好結果に結びついた。

 日本については、130ヶ国中23位。政策・規制では32位、環境は48位、安全・セキュリティが74位、健康・衛生が23位、旅行・観光の優先度が41位、航空インフラが21位、陸上交通機関が9位、観光インフラが46位、ICTインフラが18位、旅行・観光分野の価格競争力が94位、人材が12位、旅行・観光の親近感が128位、自然が40位、文化財が14位となった。政策面では「観光立国」を打ち出しているが、これが国、国民に広がらずに「旅行・観光の親近感」の項目で評価を高めることが、今後、さらに競争力を高める上でのポイントのようだ。

 なお、上位10ヶ国、および近隣国の順位は下記のとおり。


▽旅行・観光の競争力ランキング
第1位 スイス
第2位 オーストリア
第3位 ドイツ
第4位 オーストラリア
第5位 スペイン
第6位 イギリス
第7位 アメリカ
第8位 スウェーデン
第9位 カナダ
第10位 フランス
第14位 香港
第16位 シンガポール
第23位 日本
第31位 韓国
第42位 タイ
第62位 中国