韓国、全羅南道4地域がスローシティに認定、地域ブランドの育成を目指す

  • 2008年3月5日
 韓国観光公社(KTO)によると先ごろ、全羅南道4地域がスローシティ国際連盟によってスローシティに認定された。スローシティ運動は1999年にイタリアの4都市の市長による宣言で始まり、今回の韓国認定で連盟加入国は計11ヶ国97都市となった。今後、全羅南道では認定された潭陽郡、長興郡、莞島郡、新安郡の4地域を差別化し、地域特有のブランドを育成させて住民所得と、韓国で近年キーワードとなっているウェルビーング(健康志向)文化を組み合わせていくという。

 具体的な施策として潭陽郡昌平面は、歌辞文学を中心に伝統家屋村、石垣道造成のほか、韓菓などの伝統的な食べ物を商品化。長興郡有治面は、山岳の景観の中でのシイタケ栽培、長寿カナブン自然学習の場として活用と「親環境農業育成5ヵ年計画」の樹立。莞島郡青山島は、自然風景を舞台にした映画やドラマの撮影地として映像事業の中心地で、特有の島農耕文化を奨励、刺身や鮑粥などの食べ物を推しだす。新安郡曽島面は干潟や近代文化財に指定された塩田があり、「干潟オリンピック祭」などのイベントと組み合わせていくという。