観光活性化フォーラム
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国際線旅客需要、1月は4.3%増と減速傾向−IATA調査

  • 2008年2月29日
 国際航空運送協会(IATA)によると、2008年1月の全世界の旅客需要は、前年比4.3%増となった。座席供給量は4.2%増加し、ロードファクターは75.1%となった。IATAでは旅客需要の伸び率について、2007年12月の6.7%増、2007年通期の7.4%増と比較し、はっきりとした減速と指摘。IATA事務総長兼CEOのジョバーニ・ビジニャーニ氏は、「われわれはターニングポイントにいる。1ヶ月のデータとはいえ、サブプライム関連の問題が旅客需要に影響を及ぼしていることは明らか。行く末には『乱気流』があるかもしれない」とコメントしている。

 地域別では、欧州系航空会社が0.3%増になり、12月の5.5%増から最大の下げ幅となった。ユーロ高が競争力を損なったという。一方、アジア・太平洋地域では6.2%増となり、12月の5.7%増から伸び率も上昇した。日本経済は弱含みであったものの、ユーロ高による競争力向上やインド、中国などの活況に支えられたという分析だ。