旅行業・観光業DX・IT化支援サービス

海外旅行訪問意欲、経験者は欧、豪、ハワイ、未経験者は豪、欧、ハワイの順−国交省調査

  • 2008年2月27日
 国土交通省は平成19年度事業として、消費者を対象とした海外旅行に関する意識、満足度調査を実施、その一部についてJATA経営フォーラム2008分科会H「渡航者2000万人目標は達成できるか?」において、国土交通省総合政策局観光事業課長の花角英世氏が明らかにした。調査は2月8日から13日に実施、過去3年間に海外旅行に行った人3000人、過去3年間に海外旅行に行ったことのない人600人に重視したもの。海外旅行経験者が今後、最も行きたい国、地域に選んだのはドイツ・フランスを除くヨーロッパが最も多く25.4%、次いでオーストラリアが10.2%、ハワイが9.0%、フランスが7.3%、アメリカが6.7%となった。また、海外旅行経験がない人では、オーストラリアが16.7%、ドイツ・フランスを除くヨーロッパが16.5%、ハワイが8.3%、フランスが6.7%、ドイツが5.0%となった。

 注目されるのは海外旅行経験者のうち、ヨーロッパは各年代で支持が高いこと。ハワイは20代から40代に人気があるほか、オーストラリアは20代の10.5%、50代の12.4%、60代の12.3%などとなり、30代から40代の人気が弱い。海外旅行経験のない人では、行きたい国が特にないが19.7%となり、年代別でも20代が24.4%、40代が19.6%、60代が23.4%、70代超が20.5%などとなり、この人たちは恐らく、海外旅行へ誘客する期待は薄いと想定される。

 なお、今回の公表された結果は速報値ベースで、調査の一部。国交省では3月末までに全容をまとめていく方針だ。


▽関連記事
国交省、官民一体の活動として海外旅行の満足度調査を実施へ−2月上旬にも(2008/01/28)