マレーシア政観、観光年延長し、F1開催がメインイベントに−開催10周年で
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F1グランプリの会場となるセパン国際サーキットは、宿泊施設が充実するクアラルンプールから空港を経由し、約40分の場所にある。年間を通してイベントを開催しており、企業による貸切イベントやゴーカートでの利用もある。今回のF1では、チケットが全28種類、15万枚を販売しており、そのうちサーキット内の個室を貸切にし、大人数で観戦できるチケット、コーポレートホスピタリティーは、ビジネスでの利用価値があるとアピール。プラットフォーム、スイート、パドッククラブの3タイプに分かれた料金体系で、例えば40名収容可能なスイートは2日間で1600万円で販売しており、一人あたり40万円となる。ただし今年は10周年を記念し3割値下げし、1人当たり28万円の1120万円で販売するという。昨年のF1開催時は全タイプ合わせて18部屋のうち15部屋が埋まり、日本の企業の招待旅行や、マレーシアの企業や各省庁による招待旅行として利用されている。
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MTPBによると、世界からのマレーシアF1グランプリ総訪問者数は2004年から増加する傾向にある。昨年は11万5794人を記録したが、日本人訪問者数は2005年が1980人、2006年が2367人、2007年が1158人と昨年は大きく減少した。セパン国際サーキットのセールスマネージャー、イズディン・ロスリ氏は日本人訪問者数について、「2008年は2000人の集客を目標に宣伝やプロモーションを行う」と語り、クアラルンプールでF1ドライバーが参加する予定のガラディナーやコンサート、市内でのセールなどの開催で需要喚起に繋げるとした。
また、今年9月にシンガポール初のF1がナイトレースとして開催されることについて、シャルリ・アリ氏は、マレーシアはサーキット、シンガポールは市内で行うという点が大きく違うとし、またナイトレースについては「現在サーキットでのナイトレースに適した照明を準備している段階なので、来年以降ナイトレースを開催したい」とも話した。
▽マレーシアF1グランプリ
http://www.malaysiangp.com.my