求人情報

西オーストラリア州、08年は点から線へ−滞在長く、利益高いツアーを促進

  • 2008年2月20日
 西オーストラリア州政府観光局日本局長の吉澤英樹氏は、このほど作成したパンフレット「コーラルコースト・西オーストラリアの宝石」の発表会の席上、2008年度は「点から線への展開をはかる」と方針を示した。吉澤氏は2007年のオーストラリアへの日本人訪問者数が減少するなか、同州が約6%増と好調に増加したことを評価。ただし、西オーストラリアは資源関係のビジネス渡航が多く、パースのホテルの稼働率は約98%、そのうち8割がコーポレート、2割がレジャーで「このままでは伸びない」と危機感を示す。このため、パースからコーラルコーストなど州内の観光地や、さらにエアーズロック、シドニーなどオーストラリアの他州を含む周遊ツアーなど、旅行者にとって魅力的で、旅行会社にとって滞在日数が長く、売上とイールドを確保できるツアーの造成を促進する。観光局のサポートにより送客につなげ、08年も07年の好調を維持したい考えだ。

 日本人観光客の動向として、1人あたりの消費額が約30%増加。「統計値なので実際はその半数だとし、さらに豪ドル高であったことを差し引いても、滞在日数が増えたサイン。コーラルコーストやマーガレットリバーなど、パースから先での滞在が考えられる」と、すでに市場のニーズがあると強調。今年は「首都圏需要が強く、ピナクルズツアーが好調だった」との分析から、“点から線へ”の展開はまず、首都圏と大阪から着手していくという。