インドへの旅行促進で新組織が発足へ−30万人市場の形成をめざす

  • 2008年2月12日
 先ごろ、日本ミャンマー観光促進委員会において、「日本インド観光促進委員会」の発足が提案され、近くホールセール各社、航空会社、観光局など関係者が参画した活動が始まる見込みだ。日本インド観光促進委員会はびゅうトラベルサービス代表取締役社長の佐藤勉氏、西鉄旅行常務取締役の横山達男氏らを設立発起人とし、日本からのインド訪問者数を30万人にまで拡大する市場の育成をめざす。

 インドへの日本人訪問者数は2006年は11万9000人(暫定値)、05年は10万3000人で、年間5%から10%の増加率を示している。インドは昨年のITBベルリンにおいて、出展者の中で最大規模のブースを設置し、欧州からの誘客にはずみをつけており、世界各地から観光デスティネーションとしての注目度も高まっている。一方、日本ではビジネス渡航の需要が高まりを見せており、これを受けて航空座席数が増加しているものの、観光面では歴史や文化などの側面から十分な認知があるとはいえない。日本インド観光促進委員会では、インドの遺産、食、音楽、建築、伝統などインド各地の文化を日本へ紹介するなど情報の共有、提供などとともに、業界を対象としたインド視察旅行の推進、入国簡易化など旅行環境の改善に向けたインド側への進言などを行う。