エジプト、2025年までに訪問者数2700万人目標、日本市場を重視

  • 2008年2月7日
 エジプト観光大臣ゾヘイル・ガラーナ氏が来日、今後の観光戦略について語った。現在、エジプトの観光産業はGDPの約11%を占める重要な産業で、2007年には訪問者数が過去最高の900万人を記録する規模に成長している。ガラーナ氏は、今後2025年までに2700万人の達成を目標としており、「エジプトの潜在力があれば、きっと達成できる」と自信をみせる。ただし、「一人では達成できない。皆が力を合わせることが重要」と述べ、日本とエジプトの関係強化へ積極的な姿勢を示した。また、冬柴国土交通大臣との会談では、観光産業での人材育成、マーケティング、投資などで協力関係をさらに強化することを合意している。

 エジプトはこの数年、空港や関連設備のインフラ整備に重点を置き、受け入れ体制を整えてきた。今後は、従来のイメージが強い古代エジプト文明だけでなく、現代のエジプトの魅力について認知の拡大をはかる。例えば、ダイビングやゴルフ、サファリ、ビジネスなど需要が高まりつつある新たな商材をアピールしていく考えだ。

 2007年の日本人訪問者数は前年比47%増の12万9000人を記録し、エジプト大使館エジプト学観光局はその要因を、07年から開始した、都心の街頭ビジョンやテレビの特集番組などの露出増加が功を奏したと見ている。2008年も旅行会社と共同で地下鉄などに広告をするほか、デスティネーションスペシャリストや世界旅行博などJATA関連のキャンペーンへの参加や、メディアへの協力、ファムツアーなど積極的にプロモーション展開する予定だ。

▽関連記事
エジプト、日本人訪問者数が過去最高の10万人超に、10月までの累計で(2007/12/13)