マーシャル諸島、08年は日本人2倍の3000人へ−レストランなど改善進める

  • 2008年2月4日
 マーシャル諸島政府観光局(MIVA)は、2008年に日本人訪問者3000名をめざす。2007年は、日本航空(JL)による6本のチャーター便の効果などもあり、前年比15%から20%増の1500人程度となる見込み。今年はJLがチャーター便を12本程度にまで増便する予定であり、コンチネンタル航空(CO)も6月から3ヶ月間、成田/グアム便などから同日乗継可能なグアム/マジュロ便「ミニ・ホッパー」を週2便運航する。COでは、期間中にミニ・ホッパーを利用する旅行者に対して、グアム空港のプレジデントクラブ・パスを往復分2枚プレゼントするなど、需要喚起に取り組んでいる。

 2月1日にCOと共同で開催した業界向けセミナーで、MIVAアジアマーケティングコンサルタントの吉居智司氏は、2008年の主要ターゲットについて、「マーシャル諸島(の魅力)は、基本的には『海』。ビーチリゾート好きの方に来てもらえる」と期待を示す。「マーシャル・ブルー」という透明度の高い海や、サーフィンやダイビング、釣りなどのアクティビティをアピールする。また、「サンゴ礁でできた島」というデスティネーションの中では、最も日本に近い点も強調。将来的な目標として吉居氏は、これらの魅力により、「2012年には全世界から10万人、日本から2万6000人の観光客受け入れをめざしたい」と意欲を示す。

 2008年のプロモーションは、業界向けセミナーやセールスコール、消費者向けにはメディア露出を増加する。メディアでは最近、環境やサーフィン、団塊向けなど、幅広い分野から取材が続いている。また、ダイビング、サーフィンなどアクティビティごとの競技団体などにも働きかける方針。現地のインフラ整備も進める方針で、今年は特にレストランなどの質を高めたいという。観光の中心となるマジュロの宿泊施設は、現在4軒で約240室しかないものの、現在の需要には対応可能。今後の観光客数の伸びに応じて、宿泊インフラも増強する。また、小型のクルーズ船も「水上ホテル」として活用する方針。