マレーシア、2010年までに総訪問者数を240.6万人に−「観光年」を延長

  • 2008年1月28日
 マレーシア政府観光局はアセアン・ツーリズム・フォーラム(ATF)において、2010年までに総訪問者数2460万人を目標に掲げた。2007年の訪問者数は前年比18.5%増の2080万人となる見込みで、年初の目標である2010万人を3.5%増となり、2010年の目標値は、07年比で15.6%増。このうち日本市場は、2007年10月現在3.6%増の30万1183人で、シェアは全体の7位となっている。同期間のシェア上位3ヶ国はシンガポールの9.0%増867万3340人、インドネシアの46.4%増148万436人、タイの16.7%減131万2685人で、3ヶ国合計で66.2%を占め、2007年の観光収入は前年比28.7%増の467億円で、年初の目標を4.9%増と好調に推移している。

 マレーシア政府観光局長官のミルザ・タヤブ氏は、「マレーシア観光年 2007(ビジット・マレーシア・イヤー2007:VMY2007)のキャンペーンが成功した」と訪問者数や消費額が堅調に推移する理由を語る。「マレーシアは、2008年8月31日で建国50周年を迎える。これにあわせ、VMYのキャンペーンを8月まで延長し、この成長率を維持したい」と明らかにした。2008年の目標値は、訪問者数は8.2%増の2250万人、観光収入は7.7%増の503億円。VMY2008の方針は、「VMY2007は240件以上の国際的イベントを主軸にしたが、今年は、マレーシア国内のいくつかのデスティネーションに焦点を当てる」としており、クダ州、クランタン州、トレンガヌ州などに注力する。また、マレーシアの新たな魅力をアピールする商品の開発も促進する方針で、例えば、エコ・ツーリズムやヘルス・ツーリズム、学習旅行、ゴルフ、長期滞在、食などのテーマを含むという。


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