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ベルリン、ドレスデン、欧州有数の観光都市に成長−ホテル、客室数も増加

  • 2008年1月24日
 ベルリン観光局専務理事のハンス・ペーター・ネルガー氏とドレスデン観光局局長イヴォンヌ・クラン氏が来日、現地の状況と08年度のプロモーション方針を語った。ベルリン観光局によると、07年10月までの宿泊数は1730万泊。ペーター専務理事は「あまり良くない年」としながら、欧州内では宿泊数ベースでロンドン、パリに次ぐ第3の観光都市へと発展していることも強調。1989年のベルリンの壁崩壊時には3万ベッドであったが、現在は9万1000ベッドに増加。近く、新たに5000室が加わる予定だ。

 また、2011年には国際空港がブランデンブルグ空港に一本化し、利便性が向上することに加え、平均宿泊料金が140ユーロと他の都市に比べて安いこと、09年の「ベルリンの壁崩壊20周年」という節目を迎えることから、「2010年には2000万泊をめざす。2015年には欧州第2の都市になることも可能だ」と自信を示した。08年秋に多目的近代ホールや2年間限定の近代美術館「ホワイ ト・キューブ」などがオープンするほか、中近東関連物を展示した「バビロン」展や画家パウル・クレーの世界最大規模の展示会なども開催を予定しており、「1日40万人の訪問客数を維持するためにも、観光インフラの充実は大切」と述べ、今後も世界規模の各種イベントを積極的に誘致する姿勢を示した。

 一方、ドレスデンの07年の宿泊数は4%減、約290万泊になる見込みだ。現在、ドレスデン内のベッド数は1万5500ほど。新規ホテルの建設も進み、08年は4000ベッド増、2010年には2000ベッドが増加する見通し。クラン観光局長は「ホテルの確保が難しいという声もあるが、今後は郊外ではなく 街の中心に滞在でき利便性が高まる。新規ホテルの参入もあり、競争で値下げも予想される」と語る。08年はドイツ観光局のイヤーテーマである「宮殿と庭園」にあわせ、モーリッツブルグ城やピルニッツ宮殿などをアピールする考え。「ドレスデンの美しさアピールしていきたい」と意欲をみせた。