クイーンズランド州、ゴールドコーストマラソンの露出増で認知度向上ねらう

  • 2008年1月22日
 クイーンズランド州(QL州)観光公社は、7月6日に開催されるゴールドコーストマラソン(GCM)に向け、オーストラリア政府観光局(TA)や日本航空(JL)、カンタス航空(QF)などとプロモーションを展開し、認知度の向上と参加者の増加をめざす。2007年の参加者数は、過去最高の前年比20.1%増の1270名で、同伴者を含め1500名超であった。なお、2008年は30回の節目にあたり、東京マラソンをはじめ消費者のマラソン人気が高まっていることから、参加者のみで1500名をめざす。QL州観光公社日本代表の西澤利明氏は1月21日に開催した業界向けセミナーで、将来的な目標として「ホノルルマラソンに次ぐ大会にしたい」との意気込みを示した。

 プロモーションは、テレビや雑誌での露出、新聞広告、ウェブプロモーションなどを予定している。広報キャラクターとして有森裕子さんを継続して起用することも決まっている。スポンサーのアシックスも、このマラソンのプロモーションを強化する意向で、広告展開、2月17日に開催予定の東京マラソンを活用し、会場内で最大のブースをつかいGCMを大々的に取り上げるという。昨年、GCMに参加したアシックスのイメージキャラクターの大櫛エリカさんのトークショーも開催し、旅行パンフレットの配布も行う予定だ。

 アシックスによると、東京マラソンは、募集枠3万人に対して07年が9万5000人と倍率3倍、08年は15万6000人と4.7倍で、着実に関心が高まっているという。特に20代から30代の女性層が、美容や健康、自立心の醸成という効果に着目しているという。男性層が「記録」を求めて参加するのに対し、女性層は「記憶」を求める傾向が強く、マラソンを「非日常を味わえる晴れの舞台」として捉え、旅行にも結びつきやすいという。