メルコスール、JICAとの協力第1段階が終了−今後は自立した取り組み強化

  • 2008年1月15日
 メルコスール観光局はこのほど、独立行政法人国際協力機構(JICA)のODA事業としての第1段階が終了し、第2段階へと移行した。第1段階の3年間で、JICAが4億円の予算を投入し、「民間の力を最大限に発揮できる環境」の整備を目指してきたが、第2段階の2年間では、メルコスール観光局がより主体的なプロモーション活動を展開し、JICAがサポートする形とする。第1段階について、メルコスール観光局局長のラエルシオ・ブランコ氏は、「人数が年率10%増から15%増で推移した」と成果を語る。またJICA東京所長の狩野良昭氏も、セミナー参加者数の増加を例にあげ、「旅行業界のなかでメルコスール を定着できた」とした。

 今後は、メルコスール観光局の予算の決定を待ち、3月以降に方針をはじめ、活動の詳細を発表する。ブランコ氏は「基本的にはFAMツアー、プレスツアー、セミナーの開催、JATA旅行博への出展など、従来のものを踏襲する。これ以外のアイディアも多数ある」とし、 メディア露出の増加やウェブサイトでのキャンペーンを例示した。インターネットについては、公式サイトのリニューアル計画もあるほか、在日観光局として初めてセカンドライフに展開しており、若年層の取り込みをめざす。また、新たな素材としてスポーツでのプロモーションも検討しているという。おり、1月11日に第1段階の締めくくりとして開催した業界向けセミナーでは、世界遺産をテーマに紹介した。