11月の出国者数、前年比6%減と暦年で最大の減少幅−訪日は過去最高を更新
国際観光振興機構(JNTO)によると、2007年11月の日本人出国者数は前年比6.1%減の142万3000人となった(推計値)。2007年にはいり、前年比6.1%減は最も大きい減少幅で、1月から10月までの累計は0.9%減から、11月を加えた累計は1.6%減の1588万6000人となった。2006年の出国者数と同レベルを維持するには、12月の出国者数は19.2%増の約165万人の達成が必要で、出国者数の前年割れはほぼ確実な情勢だ。
財団法人日本交通公社(JTBF)が12月中旬に発表した2007年の予測値は、0.9%減の1739万人。この数値の達成には、12月に8.7%増の150万人超が必要。JTBF主任研究員の黒須宏志氏は、「11月の下げ幅がここまでとは想定していなかった」と認めつつ、その一因を「中国方面で、風評などによる伸びの鈍化が思った以上に進んだ結果」と分析している。黒須氏はその上で、「風評の影響は一過性のものとなるのではないか。2008年には北京オリンピックもあってメディア露出も増加し、伸び率は再び向上する」とも予測している。
なお、11月の訪日外客数は15.7%増の68万8600人となった。通年では13.7%増の767万3300人となり、12月を残し2006年に記録した733万4077人を超え、過去最高の訪問者数となる。方面別では韓国と台湾、中国、香港、タイ、シンガポール、オーストラリア、ドイツ、フランスからの訪日客が11月単月で過去最高を記録した一方、アメリカ、イギリス、カナダからは減少した。
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なお、11月の訪日外客数は15.7%増の68万8600人となった。通年では13.7%増の767万3300人となり、12月を残し2006年に記録した733万4077人を超え、過去最高の訪問者数となる。方面別では韓国と台湾、中国、香港、タイ、シンガポール、オーストラリア、ドイツ、フランスからの訪日客が11月単月で過去最高を記録した一方、アメリカ、イギリス、カナダからは減少した。
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