中国、全日空などと世界遺産キャンペーン−高品質化とリピーター獲得めざす

  • 2007年12月26日
 中国国家観光局は2008年4月から、全日空(NH)や世界遺産アカデミーなどとともに、中国の世界遺産をテーマにしたキャンペーン、「中国・世界遺産旅游認定」を実施する。これはスタンプラリー形式で、日本人旅行客が2013年3月までの5年間で、中国の世界遺産35ヶ所を訪れた場合に認定証と記念品を、20ヶ所であれば認定証を贈るもの。キャンペーンに参画する旅行会社を通して、特にシニア層に対して参加を促し、2008年上期で1000名の参加をめざす。

 現時点で参画が決定している旅行会社は、ANAセールスと旅行計画、ジェイ・エッチ・シー、トラベル日本、グローバル・ユース・ビューロー、毎日新聞旅行、朝日旅行の7社。既存の顧客や会員誌などを持ち、安売りではない高品質なツアーの販売が可能な会社とした。NH東京支店販売計画部担当部長の後藤太氏は、「旅行客1人が5年間で5回から10回訪中してくれるはず」と期待を語り、高品質なツアーの促進とリピーター獲得を同時に進められるメリットを説明する。

 運営のシステムとしては、専用の手帳を購入すると、参画する旅行会社の中で自由に商品を選択することが可能。商品については細かく限定はせず、「キャンペーン商品として手帳の代金を含むツアーを企画する会社や、自社の中国方面の商品の中で、世界遺産を訪れるものを対象とする会社もあるはず」という。4月から開始するが、1月に発表するため、参加を希望する旅行者は1月から受け付ける。