マレーシア政観、燃油費増も修学旅行は10%増−08年は既に10校の予約も

  • 2007年12月19日
 マレーシア政府観光局マーケティング・マネージャーの徳永誠氏によると、2007年の修学旅行での訪問者が、約95校の1万5000人の規模となり、好調に推移している。2008年も神奈川県の公立高校を中心に10校から予約が入っている。徳永氏は、「この数年、テロ、SARSなどで修学旅行の伸び率が鈍化してきた。近年では燃油サーチャージの推移が影響して厳しい環境にあるものの、修学旅行は約10%増と今後への期待も高い」と語る。同観光局では、クアラルンプールに1泊以上する学校に対して独自の事前学習用教材を提供し、事前学習の手助けも実施するなど、サポート体制を充実させており、これらの取組みが学校間で口コミで伝わっているという。

 徳永氏は、17歳で初めてマレーシアを訪問して大きく世界観が変わった体験から、「高校生位の年頃で世界を体験することは非常に重要」という。修学旅行への取り組みについて、「思い出に残り、マレーシアのファンになってもらえる」と効果を語った上で、「海外に目を向けてもらうための啓蒙活動としての意味も強い」とし、「今後も修学旅行は特に熱意をもって取り組んでいきたい」と意気込みを語った。

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