グアム政府観光局、今後半年間のプロモーション強化−団体など販促サポート

  • 2007年12月14日
 グアム政府観光局(GVB)は今後半年間をかけ、送客に向けたプロモーションを強化する。年間の長期休暇の中でも人が家にいることの多い年末年始にあわせ、新たに制作したCMを集中放映するほか、4月から6月には団体キャンペーンを展開する計画で、12月12日と13日には東京と大阪で、旅行会社スタッフを対象にした販売促進セミナーを開催。GVB日本代表の光森裕二氏は「今後半年間で消費者に店頭に行ってもらえるプロモーションを展開する。そのためにこの時期に開催し、販促に役立つ最新情報を提供する」と、開催の趣旨を述べた。

 セミナーでは現地の最新情報の紹介ほか、新素材として、北部のテテド、ジーコ、伝統文化が残る東部のイナラハンなど、タモンやアガニア以外の地域も言及。また、GVBでは5年前から企業とのコラボレーションにも取り組んでおり、例えば三愛とは水着とともにグアムのガイドブックをセットにして販売店に卸すの取り組みをしているほか、新たにドコモとのキャンペーンなどを予定していることを紹介した。

 11月までのグアムの日本人渡航者数は、1.5%減の86万8190人で、光森氏は「海外旅行が停滞していることから見れば健闘している」と評価。その要因として「航空座席数が確保されていることと、旅行会社の送客努力」として、感謝を述べた。通年の見通しでは、年末年始に運航される臨時便がほぼ満席であることから、「12月が8万人以上になれば前年並みとなる」とする。2008年についても、「市場の状況から一気に100万人とはならないが、1%でも2%でも増加させられるように努力していく」と、方針を述べた。


▽収益性高い商品造成を

 セミナーでは、グアム訪問者の分析も紹介。渡航者の39%以上が4泊以上、17%以上が50歳以上で、平均年収は1000万円以上が前年比11ポイント増の28%と高いこと、さらにアンケートではホテルの質の評価が最も高いことから、「グアムは高品質の旅行を提供できる」と強調。また、旅行の際の情報源として54%が旅行会社のパンフレットとしていることに対し「パンフレットは非常に重要」としながらも、逆に「安い商品のパンフレットは苦戦する要因になる。特に団体に対する影響は深刻」として、「安売りをやめていただきたいと強く言いたい。旅行会社に少しでも収益を高めて欲しい」と述べた。


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