JNTO、アメリカからのスキー視察旅行を実施、歴史的観光要素もアピール

  • 2007年12月10日
 国際観光振興機構(JNTO)ニューヨーク観光宣伝事務所は、12月から2月の冬場の閑散期の需要向上対策として、訪日スキーツアーを企画するスキークラブなどを対象にした長野・北海道へのスキー視察旅行を実施している。視察旅行の日程は12月2日から11日までで、長野の白馬と岐阜の高山、白川郷、東京、北海道のニセコを訪問するスケジュールだ。

 アメリカにはスキー愛好者100万人といわれるが、訪日スキー旅行は、スキークラブを対象とした白馬への商品が販売されているのみで、2008年の申込は現在400人ほど。ただし、スキークラブのメンバーがヨーロッパのスキーリゾートに慣れた人が多く、年齢が高い。また、新たなデスティネーション、ノンスキーヤーが楽しめる観光要素の要望が増しており、同事務所ではこれを好機として、ニセコでのスキーや、白川郷などの世界遺産を含む歴史ある地域をアメリカ市場で新たに売り込みたい考え。

 このほか、アメリカで人気のアウトドア雑誌「Outside」12月号スキー特集での記事広告や、北米ウェブサイト上でのアウトドア情報ページの開設など相乗効果をねらったピーアールを展開しており、スキー愛好家に対する取り込みを強化。来シーズンには訪日スキー旅行を前年比10%から20%増の誘致を目標とする。