シンガポール、今年の訪問者数は微減の見通し−継続露出で再認知を

  • 2007年11月28日
 シンガポール政府観光局(STB)北アジア局長のポール・タン氏は、2007年通年での日本人訪問者数について、「対前年比1%から2%の微減になる」との見通しを示した。若年層の海外旅行離れをはじめ諸課題に触れつつ、「消費者や業界に対し、様々なプロモーションを継続的に実施し、シンガ ポールに常に目を向けてもらうことが必要」との考えを示した。なお、シンガポールへの日本人訪問者数は、9月までに前年比2.5%減の43万5384人であるが、9月は5.6%増の5万4108人であった。

 シンガポールは今後、セントーサ島やマリーナ・ベイ、ビンタン島などの開発計画、世界最大の観覧車「シンガポールフライヤー」の建設、F1グランプリの開催のほか、2008年5月にはシンガポール航空(SQ)のエアバスA380型機の日本就航など、話題は豊富にある。タン氏は、こうした話題がリピーター獲得に結びつくかは未知数と認めつつも、STBが現在展開する日本でのレストラン認証制度「シンガポール美食発見!」、ショッピング・キャンペーン等とあわせ、メディア露出などを繰り返していく。これにより、関心を集め、デスティネーションとして再認知を得ることが第一歩という考え。レストラン認証制度では現在3店舗を認定、全ての店舗で旅行情報を提供しているほか、来年1月からは3店舗共同でキャンペーンを展開する予定。また8月に開催した「シンガポール・フードフェスタ2007」では、メディアも含めた注目が集まったという。