中国吉林省、世界遺産や長白山、樹氷をプロモーション、説明会など開催継続

  • 2007年11月15日
 中国の吉林省は11月14日、東京で業界向けセミナーを開催、世界遺産や長白山、樹氷、ウィンタースポーツ、温泉などの素材を紹介した。セミナーは大阪、名古屋、仙台などでも開催。来年以降も継続的に開催することで、デスティネーションとしての定着を図る。

 吉林省旅游局局長の于國志氏は、「例えば温泉施設もサービスを向上させ、日本人に来てもらえるようにしたい」といい、日本市場を意識して取組む方針を示す。日本人訪問者は、2006年には5万4000人であったといい、2007年には6万人以上になる見込み。観光客の割合は、「全体の60%から70%の印象」という。また中国南方航空(CZ)が、2008年1月から福岡/長春線に就航するほか、関空/長春線の新規就航や成田/長春線の増便の機会を窺っており、集客数の増加に期待を寄せる。

 観光素材では、例えば世界遺産「高句麗古墳群」は、高句麗の王城やピラミッド状の将軍の墓を含む多数の古墳などがあり、古墳の中には壁画が残されている。また樹氷は、「中国四大自然奇観」と言われ、松花江の堤防の松や柳が、立ちこめる水蒸気が凍ることで、氷で包まれるもの。また、吉林省は旧満州国のエリアも含む。于氏は「年配の方のなかには現地に住んでいた方もいる」とし、旅行目的に繋げることも検討する。