南アフリカ観光環境大臣、「観光産業の成長の鍵は航空産業」で連携強化

  • 2007年11月13日
 南アフリカ観光環境大臣のマルティネス・ファン・スカウクフェイク氏は、ヨハネスブルクで開催された第6回ツーリズム・カンファレンスの席上、「観光産業の成長の鍵は航空産業との連携強化にある」と言及、年間140万座席を増加する方針など、取組みを語った。

 南アフリカでは、オーストラリア、フランス、ドイツ、インド、ケニア、ナイジェリア、オランダ、イギリス、アメリカの9ヶ国を、空路からの旅行のコアマーケットに設定。これら9ヶ国の旅行者は、2006年に南アフリカを訪れた全外国人830万人のうちの55%、観光消費額も全体の61%を占める。一方、全訪問者のうち、空路で訪れた割合は27.6%の約230万人で、スカウクフェイク氏は「より多くの路線が得られれば、空路利用のマーケットは2倍になる」と言明。これまでのところ、「2006年9月から2007年1月の期間に、年間座席数を140万座席増加する権利を確保できた」という。また、格安航空会社(LCC)の誘致なども実施した。

 今後はより航空産業との連携を強化し、「飛行時間が23時間のロンドン/シドニー線の方が、11時間のロンドン/ヨハネスブルク線よりも40%安い」といった価格ギャップを縮小する方針。また、「バリュー・フォー・マネー」の観点も考慮し、他のアフリカ各国との組み合わせ方法も拡充し、提案するという。