韓国・江原道、40万人弱の日本人訪問者数を2・3年で60万人に−知事来日

  • 2007年11月2日
 韓国・江原道は今後、チャーター便への助成を実施するなど、日本人訪問者の誘致を積極化する。江原道知事の金振ソン氏(ソンは「先先」)をはじめとする観光ミッション団が来日し、11月2日に東京で業界向けセミナーを実施、自然をはじめ、祭り、スキー、マリンスポーツ、ゴルフ、カジノ、非武装地帯ツアーなどの観光素材を提案した。また、メディアでの露出や旅行業界を対象としたFAMツアーの実施などで送品造成にもつなげたい考え。

 江原道への外国人訪問者数は年間150万人ほどで、このうち日本人は約37万人という。金知事は「2年から3年程度で60万人まで増やしたい」と日本からの送客に期待を込めている。このため、チャーター便の支援策として、入国する旅行者一人あたり2万ウォン、出国では1万ウォンを助成する。また、航空会社には、着陸料、航空安全保安料、停留料などの空港使用料を減免することで、間接的に旅行商品の価格にも反映される支援としたい考え。

 江原道観光事務所のマーケティングマネージャーの中村繭子氏によると、現在の日本人旅行者は「韓流」に関連した訪問が多い。その関心の高さは、事務所を設立した5年前は年2回から3回程度のツアー催行本数であったが、「冬のソナタ」がブームとなって以降、問い合わせや商品数が急増しているという。