台湾、11月から女性向け番組放映−女性向けプロモーション奏功で増加の傾向

  • 2007年11月1日
 台湾観光協会は現在、日本市場で女性向けのプロモーションを強化、台湾への日本人訪問者数に占める女性の割合が増加する傾向にある。このほど台湾政府交通部観光局が、日本市場での観光誘致策として11月から、衛星放送で「旅に恋して〜台湾」の放映が決定した。この番組は旅行エッセイなどで女性からの支持が厚い直木賞作家の角田光代さんが台湾を訪れる内容。番組は「LaLa TV」は、30代から40代の女性をターゲットに、スカイパーフェクTV!やケーブルテレビ、インターネット上で展開するエンターテイメント・チャンネルが放映する。

 台湾観光協会東京事務所所長の江明清氏によると、日本人訪問者のうち、女性の割合は2006年は約2割であったが、2007年には約3割に増加している。昨年もLaLa TVで同様の番組を放映し、今年4月には台湾の人気アイドルグループ「F4」を観光イメージキャラクターに任命し、プロモーション活動を展開。F4は4月と10月に台湾でファンイベントを開催し、いずれも30代から50代を中心に4000名を超える日本人が参加したという。

 江氏は、「日本人のうち台湾に好意的なイメージを持つ人が約80%。その一方、訪台経験があるのは約16%」との調査結果を受け、潜在需要は大きいという認識だ。このため、「来年も新しいセグメントである女性向けのプロモーションをさらに強化する」と今後の方向性を語る。業界向けには、パッケージ参加者を対象としたF4のギブアウェイ提供を実施していく。