コロラド州、業界へのプロモーションで通年集客の「下地作り」

  • 2007年10月24日
 コロラド州政府観光局(CTO)は今後、年間を通して観光ができるデスティネーションとして業界へのプロモーションを展開し、日本市場での基礎を固める。業界のニーズを重視する考えで、フライ&ドライブや鉄道、スキー、国立公園などのテーマを、ニーズに合わせて紹介する。このほど来日したCTOやデンバー観光局からなるミッション団は、ジェイティービーやクラブツーリズムなどにセールスコールを実施。国立公園でのドライブや、鉄道などのニーズが確認できたという。当初はパッケージ商品の造成を促進し、徐々にFITに繋げたいという。ターゲットとしては、特にシニア層を意識。日本語のウェブサイトやパンフレット、メディア露出などで、基本的な情報を発信していく。

 CTOチェアマンのロブ・パールマン氏は、「日本は新たなキー・マーケットとして、非常に期待している」と強調。日本事務所を設置してからの半年間で、訪問者数などのデータはまだ得られていないものの、商品が造成されており、「実績ができてきた」という。日本語ウェブサイトは7月に開設、今後イメージギャラリーなど順次拡充する方針で、まずはコロラドの基本的な情報から提供していく。パンフレットも、業界と消費者双方に対応可能なものを年に1回刷新する。

 アクセス面では、直行便就航への働きかけを継続、「時間の問題で必ず実現すると信じている」という。これまで実現しなかった理由は、「中型機で就航可能な機材がなかった」と分析、ボーイングB787型機に期待を寄せる。チャーター便についても、需要を喚起することで誘致する方針で、地方空港発も視野に入れている。