上海「万博は大きな発展機」、宿泊施設の拡充などをアピール

  • 2007年10月22日
 上海市旅遊委員会は2010年の上海万博を旅行需要の「大きな発展機」と位置づけ、日本市場へのプロモーションで訪問者数の拡大を目指す。2006年の日本人訪問者数は113万8546人で、旅行者全体約25%を占め、中国への地域別で第一の規模だ。今年1月から8月まで日本人宿泊者数は、前年比6.71%増の74万8600人泊だ。旅遊委員会副巡視員の朱承蓉氏は10月19日に開催した業界向けセミナーで、メディアや業界向けに毎年実施するFAMツアーや、旅行会社と提携しての商品開発などを例示し、「市場開拓に非常に努力している。業界に対しても、今後も多方面にわたる支援を約束する」と語り、旅行業界との協力関係を継続していく考えを示した。

 宿泊施設は、万博来場者に多様な選択肢を提供できることをアピール。2006年末の統計で511施設があり、このうち星付きのホテルは、317施設で約6万室であった。ハイアットやシャングリ・ラ、インターコンチネンタルなど、国際的ブランドが展開しているところ。現在も新規開業計画が80件以上あり、2010年までに全てが通常営業する見込み。また、その一方でビジネスホテルも充実し、割安な旅行も提案可能であるほか、ホームステイなどのプログラムも開発を検討中という。

 184日間の万博期間中には、全世界から7000万人の来場を見込んでおり、チケットの販売数も5000万枚以上を想定している。高齢者や児童、学生、身体障害者などに、種々の割引チケットも用意する。