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コッツウォルズ、日本人宿泊者数が増加傾向に−「ライフスタイル」で訴求へ

  • 2007年10月16日
 イギリスのコッツウォルズに宿泊する日本人の数が、増加傾向にある。コッツウォルズ・ジャパン・パートナーシップのクリス・ディー氏によると、2003年の日本人訪問者数は約5万人であったものの、ほとんどが日帰りでの訪問であった。それが現在は明確な数値はないものの「訪問者数はほぼ横ばい」ながら、あるマナーハウスでは全外国人宿泊者のうち日本人が1位となったという。レンタカーを借りて周遊するケースもあるといい、日本人の旅行形態が多様化していることを強調。セグメントでは母娘が多く、団塊の世代も増えつつある。

 ディー氏は、宿泊者の増加を歓迎。宿泊施設の規模などから、「団体旅行では組み込みにくい」と語り、FITの増加に期待を示す。今後は、コッツウォルズの文化や、地元の人々との触れ合いなどを求める日本人旅行者が増えているとの認識から、「ライフスタイル」を体験できるプロダクトを拡充する方針だ。例えば、ファームハウスに滞在し、羊の飼育や出産に立ち会うプログラムや、バラのガーデニング、シェフによるスコーン作りのレッスンなどを用意する。一方、宿泊施設側には簡単な日本語を覚えてもらうなど、サービス向上を図ることも検討中だ。