ビジット・ロンドン、割高感解消に努力−新素材の情報提供も推進

  • 2007年10月17日
 ビジット・ロンドン(ロンドン観光局)は、2006年初頭の1ポンド約200円から約250円まで進んだ円安傾向の対応策として、割高感の解消策をうちだす。例えば、ロンドン周辺部のホテルであれば比較的安価であること、入場料のかからない美術館や博物館が100軒以上あることなどを紹介、限られた予算で十分に楽しめるデスティネーションをアピールする。既にウェブサイト上では「タダのロンドン」のテーマで、美術館や無料イベントなどを紹介している。

 また、ビジット・ロンドン・広 報マネージャーのジャクリーヌ・フレンチ氏は、「ロンドンは常に新しい素材ができる都市」と語り、ミレニアム・ドームを改装し7月にオープンした「The O2」や、ファーマーズ・マーケットなど、観光素材の最新情報の発信を強化する方針。「The O2」は大規模娯楽施設で、2万人を収容するアリーナを中心にレストランやパブが集まっており、2012年のオリンピック会場となる。また、ファーマーズ・マーケットはロンドン市内に30ヶ所以上あり、野菜やフルーツ、チーズなど新鮮で、質の高いものが手に入る。マリルボーンのものが最も有名だ。またナ イトライフの面でも、ミシュランの星を獲得したレストランが43軒であるほか、「ロード・オブ・ザ・リング」のミュージカルも始まるという。