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ノーザン・テリトリー、アボリジニ文化の紹介強化へ−アートで興味喚起

  • 2007年10月15日
 ノーザン・テリトリー政府観光局は、今後ニッチ・マーケットへの取り組みの一環として、アボリジニの文化の紹介を強化する。特に、アボリジニの絵画や音楽を中心に取り上げ、ノーザン・テリトリーへの興味を喚起する。

  政府観光局日本地区企画戦略マネージャーの上野哲路氏は、「目的のある旅行が主流になりつつある」とし、「『何かがしたい』という層に訴えていく」という。楽器「ディジュリドゥ」の愛好者が日本だけでも既に2万人いるなど、魅力は十分という考えで、興味を喚起すれば旅行の動機に繋がると期待する。特に、2008年2月から7月の間、東京と大阪の国立美術館で、アボリジナル・アートの展覧会が開催されることから、これに合わせてプロモーションを強化する。

 上野氏は、そのほかのニッチ・マーケットも含めて、「興味を持った方に行ってもらえる環境づくりが必要」と言及。例えば、現在開催中のツアー・プランニング・コンテストなどで、特色のある商品の造成をサポートする方針だ。オーストラリア政府観光局(TA)を中心に展開する世界遺産キャンペーン(TA)のなかでも、ウルルやカカドゥなどが、自然と「文化」の複合遺産であることをアピールする。

 また、シンガポール/ノーザン・テリトリー間を結ぶ、タイガー航空(TR)の利用も促進する考えで、渡航費が安くすむなどのメリットを訴え、FITから浸透させていくという。