江蘇省蘇州、水郷の町として歴史・文化を訴求−虹橋チャーターにも期待

  • 2007年10月10日
 中国の江蘇省蘇州市は10月9日、業界向けセミナーを開催し、2500年の歴史を持つ水郷の都市として歴史や文化を前面に打ち出す方針を示した。特に上海や杭州へのアクセスが45分から2時間と容易であり、周遊型の商品造成を訴えていく。また、羽田/虹橋間のチャーター便や2008年の北京オリンピック、2010年の上海万博での需要増加にも期待を寄せ、新商品の開発を進めていく。

 上海からのアクセスは虹橋空港の場合、高速道路で約45分。浦東空港では1時間30分で、杭州からは2時間だ。明から清の時代の9つの庭園が、「蘇州の古典庭園」として世界遺産に登録されているほか、当時の邸宅などの保存状態も良好。特に周荘は「中国第一の水郷」とされ、中国蘇州市旅遊局副局長のレイ※梅坤氏によると、元、明、清の時代からの橋が数十基かかる中を、船で遊覧するツアーの人気が高く、名産の真珠を船で採りに行くコースもある。さらに、中国最古の演劇である「昆劇」鑑賞が毎日できることもポイントだ。

 蘇州を訪れる日本人は2006年には「20万人に近かった」といい、60%が純粋に観光目的で、40%がビジネスと観光を兼ねている。チャーター便や万博などの需要増を予測し、ライトアップによる夜間の観光素材を開発。また、世界遺産、水郷、健康など11通りのテーマでのモデルプランも作成している。

※レイ梅坤氏の「レイ」は、麗にオオザト