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豪ビクトリア州、体験型素材の訴求継続−フィリップ島では2%の伸び

  • 2007年10月9日
 オーストラリアのビクトリア州政府観光局は引き続き、業界向けに体験型素材の訴求に努める。ビクトリア州は、メルボルンを基点として、ヤラバレーやフィリップ島、グレート・オーシャン・ロードなどのエリアに訪問しやすく、それぞれを組み合わせた旅程を組むことができる。特にペンギンやコアラ、アザラシなど野生動物に関するプログラムが豊富なフィリップ島では、2006年には3万5000人の日本人訪問者を受け入れ、2007年も現在のところ前年比2%増で、順調に推移しているという。

 フィリップ島で人気の「ペンギンの巣箱作り」は、5年前に日本からの修学旅行を対象に開発したもの。帰国後半年間は製作した巣箱に住むペンギンの様子をメールでレポートするサービスも好評だ。2年前からはパッケージツアー向けに提供を開始し、ハネムーナーの利用も増えている。

 また、ヤラバレーではワイナリー・ツアーのほか、パッフィン・ビリー鉄道の蒸気機関車を自分で運転できるプログラムや、シャンパンと朝食付きの熱気球体験などを紹介。ワイナリー・ツアーは、エリア内に70ヶ所以上あるワイナリーのうち4ヶ所を巡るもので、メルボルン市内からの送迎とランチを含み、95豪ドル(約9800円)。2006年は若年層を中心に、約500人が利用したという。

 このほか、海岸沿いのドライブ・ルート「グレート・オーシャン・ロード」のエリアでは、バララット・ワイルドライフ・パークの「ズー・キーパー」などを提案。このプログラムでは、コアラの体重測定など、飼育体験が可能という。