チュニジア、地中海や砂漠、遺跡など素材の多様性で自由な旅行を提案

  • 2007年10月5日
 チュニジアは今後、地中海や砂漠、世界遺産、ローマ時代の遺跡など、素材の多様性で、自由な旅行を提案する。チュニジアに8件ある世界遺産は全てチュニスから日帰り可能で、また砂漠と地中海のビーチや白壁の町並みを1泊2日でも組み込めるなど、短い滞在日数や観光パターンの自由度が高い。チュニジア大使館観光・文化部プロモーション担当官の長倉加恵氏は、このほか春の花々や、フェスティバル、ゴルフ、マリンスポーツ、タラソテラピー、オアシスなど、バリエーション豊富な素材を好みに応じて組み合わせる旅行を提案。現在の日本からの訪問者は、冬期の周遊型パッケージ利用が多く、ビーチで泳げないなど、素材を十分に満喫できない場合が多いという。

 日本人訪問者数は、2006年には1万847人で、今年の上期は前年比20%増の6339人。長倉氏は、訪問者全体が655万人であるのに比べれば、「まだまだ伸びる」との認識。セグメントとしては、現在女性やシニア層が中心であることから、これを伸ばしたいという。

 ただ、「マス・デスティネーションとしては考えていない」とし、メディア露出などは慎重に進めるという。具体的には、カタール航空(QR)など路線を持つ航空会社や、初めて日本企業としてチュニジアでランドオペレーターを起業したエア・システムと協調、セミナーなどで情報を発信する。