ブラジル、スペシャリスト講座を開始−Eラーニングで50名が受講

  • 2007年10月4日
 ブラジル観光省は日本の旅行会社勤務者を対象に、「ブラジリアン・スペシャリスト・トラベル・エージェント・プログラム」を開始した。デスティネーションの魅力を伝え、知識を深めてもらうことでブラジルの販売力を高めることが目的だ。今年度は50名を対象に、本日から5週間の日程で、Eラーニングによる講座と修了テストを実施。認定者には観光省から認定書を贈呈し、スペシャリストとしてブラジル観光公社のホームページにも掲載する。講座開始にあたり、メルコスール観光局はブラジル大使館で説明会と懇親会を開催、局長のラエルシオ・ブランコ氏は「08年の日伯交流年を機会に取り組んでいただくことを期待する」と、挨拶した。


 同講座は日本のみならず、2006年に開始したポルトガルを皮切りに、スペイン、イタリア、アメリカなど8ヶ国で展開しているもの。全世界で3000名のスペシャリストが誕生する予定だという。プログラム開発には運営費を含み、100万米ドルを投資。ブラジルで特にビジネス・マーケティングで有名な「ジェトラリオ・バルガス大学」のシステムを使用する。同大学所属の教授として専任者を付け、時間が合えばチャットのように質問することを可能とした。言語は英語かポルトガル語の2言語のみの対応だが、今回の結果をみて日本語対応も考慮するという。

 なお、トラベル・カウンセラー推進協議会が実施するデスティネーション・スペシャリストの参加については、システムが確立しているため今のところ参加の予定はないという。ただし、アルゼンチンやパラグアイなど、メルコスール観光局の国々が参加する場合は、検討するとしている。