ミャンマー、将来の10万人達成に向けビーチなど新観光素材を提案

  • 2007年9月26日
 ミャンマー政府ホテル観光省は9月25日、旅行業界向けに政府として初めてセミナーを開催、日本人訪問者数10万人という目標を掲げてアピールした。今後はパゴダをはじめ文化的な観光素材に加え、ビーチやフェスティバルなど新しい素材を提案していく。

 2006年の日本人訪問者数は1万9441人で、全訪問者のシェアは6.88%。日本ミャンマー観光促進委員会(MJTC)事務局長でエーペックスインターナショナル代表取締役会長の松岡修氏は、訪問者数は「下げ止まった」という。ミャンマー側では、先ごろのJATA世界旅行博に初出展し、ミャンマー旅行業協会(UMTA)が8社参加して対日観光促進委員会を立ち上げ、今後は対応を強化する見込みだ。また、約130ページの日本語フォト・パンフレットをフルカラーで作成するなど、現場への対応も進めている。

 ビーチについては、グェサウンやチャウンターなどを紹介。従来不足が指摘されたホテルは複数が建設中であり、松岡氏は「パゴダなどへの観光旅行だけでなく、ビーチ滞在型など旅行タイプに幅が出る」と各種の旅行目的に対応できる幅の広がりを語る。セミナーを後援した日本旅行業協会(JATA)理事の米谷寛美氏も、「新デスティネーションの開発の候補の一つとして注目している」とし、送客体制の確立を訴えた。