スカンジナビア、メディア露出が奏功し訪問者数が大幅増−情報提供強化へ

  • 2007年9月21日
 スカンジナビア政府観光局(STB)マーケティング部部長の宮本氏によると、2007年上半期の大手ホールセラーのスカンジナビア方面取扱い人数を集計したところ、前年比27.2%増と大きな伸びを示している。要因について宮本氏は、メディア露出が06年は04年の5倍という数値を紹介、「露出頻度が高く、スカンジナビアに良いイメージが定着」した効果として、「既婚、未婚を問わず、スカンジナビア旅行に興味を持つ男性も増えている」という。

 宮本氏によるとSTBは今後、一般と業界の双方への情報提供を強化する。過去3年間、海外旅行経験のある女性1388人を対象にアンケートを実施、デンマークやノルウェーの何かを知っている人が58%しかいないが、知っている人の86%が「行ってみたい」と回答。このため、情報が伝われば訪問者増に繋がると考えており、10月中にウェブサイトをリニューアル。その他、北欧発の家具等を販売する「イケア」をはじめ、ショップとのコラボレーション、「ノルウェーカフェ」を展開する。業界にはホールセラーの商品発表会への参加、リテーラー対象セミナーを強化する。

 旅行会社への協力について宮本氏は、「フィヨルドへの旅行客のパッケージ利用率は97%で、コペンハーゲンでも56%」と語り、使いやすい販促ツールの作成や、新たなサイトで画像提供機能を付与するほか、「必要なことがあれば是非言ってほしい」と継続的なコミュニケーションを訴えた。