タイ観光相、「観光庁創設でMOU締結を」−ツーウェイツーリズムに賛同

  • 2007年9月18日
 タイ国観光・スポーツ大臣のスウィット・ヨートマニー氏は9月14日、トラベルビジョンのインタビューに応じ、日本に観光庁が創設された場合、「MOUを早期に締結し、双方向の交流を活発化したい」と語った。タイにとって日本は重要市場の一つで、多くの航空便が運航することもあり、相互の往来が活発になることが重要との考えを示した。ヨートマニー氏は「観光は相互に往来するものであり、タイにとってもツーウェイツーリズムの考えが重要で、タイの人々も日本は訪れたい国」とし、観光庁の創設の動きと日本のアウトバウンド施策に注視し、その対応も考えている。

 また、今年はタイへの日本人訪問者は減少する傾向を見せている。ヨートマニー氏は「円安バーツ高」が主な要因で日本人訪問者数が減少しており、「10月ごろから増加する」という予測を示した。特に、上向きのトレンドは航空会社がキャンペーンを実施しているほか、先ごろ明らかにした質の高い観光の推進により、新たな切り口で旅行者が訪れるとの考えを示した。また、チェンマイ、チェンライなどタイ国内の乗り継ぎについても、日本発の航空各社と協議し、協力をしていく。

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