ラツィオ州、訪問者数と訪問先が増える−各地でのプロモーション奏功

  • 2007年9月18日
 イタリアのラツィオ州への日本人訪問者数が、数年間に渡る継続的なプロモーションの結果、順調に増加している。JATA世界旅行博に合わせ来日した州観光評議員のクラウディオ・マンチーニ氏と、州観光促進局部長のフランチェスコ・ヴェントゥーラ氏らが9月14日、業界向けセミナーを開催、古代ローマ以前に栄えたエトルリア文明に焦点を当て、ローマ以外のデスティネーションを紹介した。

 訪問者数は、ローマに限ると、2004年に39万1216人であったが、05年は前年比8.87%増の42万5905人、06年には1.94%増の43万4188人となった。また、旅行商品の全般的な傾向として州内の目新しい場所を旅程に組み込む傾向が顕著となり、スビアーコやヴィテルボ、ネーミなどを訪れるものもあるという。

 ラツィオ州はこうした旅程の幅の広がりについて、継続的なプロモーション活動の成果とみている。東京や大阪の主要旅行会社に3年ほど前から、出張セミナーを実施し、そのほか東京、札幌、名古屋、福岡の各都市で業界向けセミナーを開催。コロッセオやスペイン広場、ヴァチカン博物館など、ローマの代表的な観光スポットに加え、リピーター向けに新たな観光素材を提案してきていた。14日のセミナーでも、チェルヴェテリとタルクィニアなどエトルリア文明に関係の深い都市の魅力を伝えたほか、ティボリなど世界遺産を有する都市も紹介した。