サイパン、受入態勢の向上にサプライヤーが共同で努力−JSTAが説明

  • 2007年9月18日
 日本サイパン旅行業協会(JSTA)会長の酒井英紀氏(R&C TOURS SAIPAN INC.総支配人)は、マリアナ政府観光局(MVA)が開催したセミナーで、航空会社の減便による日本人訪問者数が減少する環境下でも、現地サプライヤーが一体となり、従来以上の受入を整えようと努力している現状をアピールした。2006年1月にはホテルやレストランなどのセクション部会を設置し、月1回の会合を開催するなど、不安解消や対策などに向けた取り組みをしている。JATA旅行博2007のマリアナブースの半分をJSTAが買い取り、現地から30社が来日した。

 酒井氏は観光客が減少する中、「せっかくの訪問客に元気がないと思われては仕方がない」とし、現地では「ゆったりできた、満足できた」と思われるような、ゆとりのあるサービス提供に従来以上に取り組んでいると説明。コストカットがサービス面に反映されないよう、努めているという。一方で、サイパンツアーの低価格化を懸念。「現地での消費金額はツアー値に比例している」として、「デスティネーションの価値をあげることが必要」と訴える。例えば、ビジネスクラス利用で現地では専用車移動などデラックスなパッケージツアーの利用者が増えつつあり、「満足度がある証拠」として、旅行会社に造成を働きかけていく意向だ。