マリアナ政観、NW関西復便で他に波及を−成田の供給座席減が次の課題

  • 2007年9月18日
 マリアナ政府観光局(MVA)日本事務所はJATA世界旅行博2007にあわせ、セミナーを開催、サイパン線の運航頻度向上、機材大型化に向け、年間を通して供給座席を埋めることに注力するなど、今後の方針を説明した。

 2005年下期のジャルウェイズ(JO)運休以降、06年の日本人訪問者数が前年比24%減と苦戦していたが、MVAが働きかけていたノースウエスト航空(NW)の関西便は12月21日から復便が決定。これにより月5500席、年6万5000席増加することになり、「年間20万人から30万人の日本市場で大きな影響」(MVA日本事務所マネージングディレクター早瀬陽一氏)という。ただし、成田線は9月から、現在運航するNW便の機材が新型のエアバス330型機に縮小し、年間4万8000席減となる課題もある。

 セミナーにあわせて来日したラリー・テノリオ局長は「15ヶ月ぶりのNW大阪便再開が来島者数の増加のきっかけになる」と期待し、送客を目的とした大規模なプロモーションを実施していく考えを語った。

 また、関東市場では、繁忙期のサイパン線の予約が取りにくいため、閑散期対策を進めることで、年間を通した送客増に努める。3月や4月、秋から年末を中心にグループキャンペーンを実施する予定ほか、サイパンでのイベント開催によるアプローチで需要喚起を図る。早瀬氏は「大阪復便を成功させ、それを成田などに波及させ、数を増やしたい」と強調した。