パプアニューギニア政観、日本市場での展開を本格化、ニッチ市場で定着図る

  • 2007年9月13日
 パプアニューギニア政府観光局の局長ピーター・ビンセント氏が来日し、6月の日本事務所の設立を機に、日本人誘客に積極的に取り組む考えを述べた。まずは日本事務所を通し、旅行業界、メディア、一般消費者への市場調査により需要を見極め、その結果に基づいた施策を考えていくという。

 同国への外国人訪問者数が1位のオーストラリアでは2年前に現地事務所を開設しており、市場調査に基づくマーケティング活動を実施。06年の全訪問者数は前年比12%増と大幅に伸張したが、同市場が牽引したと活動の成果を強調する。同局では従来から、マスよりもニッチ市場をケアして訪問者数を増加させていく方針を掲げており、オーストラリアでは人気のトレッキングを積極的にピーアールしたのが好結果に繋がったと分析する。日本でもダイビングやバードウォッチングなどの自然のほか、約550万人の人口のうち800の言語があるという文化の多様性を打ち出し、民族の生活体験などのツアーも訴求していく。

 2006年の日本人訪問者数は3800人で、20歳から35歳のFITが多い。1980年代には60%から70%であったという慰霊目的の訪問者は、現在では割合を数字で表せないほど減少しているという。今年の日本人訪問客は順調に推移しており15%増から18%増となる見込みだ。