中国・陝西省、悠久の歴史と自然で訴求−観光商品開発も積極的に推進

  • 2007年9月13日
 中国・陝西省観光局が中国国家観光局と共同で観光セミナーを9月12日に開催、陝西省に歴史上の13の王朝が都を構え、73人の皇帝が執政に当たるなど、中国の歴史の中心地として遺された文化資源や、華山や太白山、黄河などの自然資源で日本人旅行者の誘致を図る。陝西省観光局局長の董憲民氏は、「中国古代文明の発祥の地であり、例えば三国志の舞台でもある。またシルクロードの出発点でもある」と語り、兵馬俑や漢陽陵などの遺産と自然の景勝地と共に、観光客をひきつける素材とアピールした。なお、陝西省への観光客数は、2006年に国内外から7000万人、このうち日本人は約17万人で上半期は10%増で推移し、陝西省観光局では「今年内に25万人を目指す」と好調さをアピールする。

 また観光客誘致にむけて、同省では観光商品の開発を積極的に推進。歴史的、文化的商品の拡充策として、中央アジア各国と共同でシルクロードを世界遺産に申請する方針であるほか、例えば華山では温泉が掘り出され、太白山などではスキー場を造成している。シルクロードが世界遺産として登録された場合、同省のエリア内だけで20ヶ所の観光地が含まれるという。