スイス政観、東南部エンガディン谷の魅力を紹介、滞在して楽しめる素材豊富

  • 2007年9月12日
 スイス政府観光局は今後、スイス東南部にあるエンガディン谷付近の観光的魅力を積極的に訴求していく。サンモリッツを中心に10以上の村々が集まる同地域は、3大名峰と並ぶ4000メートル級の山や湖などからなる自然美と、ロマンシュ語圏ならではのユニークな食文化や建築など文化的要素が充実している。しかし現在は、氷河特急への乗車のためにサンモリッツを訪れるため、周辺地域に立ち寄ることなく移動するケースが多く、未だ日本ではこの地域の魅力が知られていない。この状況を受け、同地域についての広告展開やメディア露出を高めていく方針だ。「食」や「サンモリッツを起点に」など、テーマ性を伴わせる予定で、旅行業界向けには研修旅行などを通してアピールしていく考えだ。

 先ごろ開催された同観光局主催のワークショップに合わせ、来日したエンガディン・サンモリッツ観光局のセールス・ディレクターであるダニエル・ウェンガー氏は、同地域の魅力を紹介。サンモリッツ北東部にある国立公園でハイキングができる他、エンガディン谷の中にある4つの湖周辺は平地が多くて歩きやすく、シニア層でも気軽に湖や山の景観を楽しむことができるとアピールした。また、個性豊かな村々が数多く点在し、電車でも簡単にアクセスできることから、それらの村々を巡る旅も提案。ウェンガー氏は「この地域は、イタリアやオーストリアの隣国、またチューリッヒと組み合わせて都市とアルプスというテーマで売ることも可能。2日ほど滞在してもらい、同地域の魅力を知ってもらいたい」と語った。