HTJ、キャッチフレーズ策定、ターゲット明確化し、具体的な過ごし方を提案

  • 2007年9月7日
 ハワイ州観光局(HTJ)は従来のマーケティングタグライン「ディスカバーアロハ」のほか、新キャッチフレーズ「So Much More Hawaii…」を設定し、ハワイならではの体験、アクティビティを訴求していく。これは8月28日と29日にハワイで開催された「ツーリズム・カンファレンス」での、ハワイ州知事リンダ・リングル氏の声明を受けたもの。リングル氏は「ハワイにはアロハ精神とハワイならではの文化がある。観光と住民が共存するサスティナブルな成長を目指す」とし、他のデスティネーションが毎年、観光用の新プロダクトを開発する中、ハワイの優位点として、アロハ精神と自然、ハワイ独自の文化を示した。

 これを受け、ハワイ・ツーリズム・オーソリティ(HTA)ではコミュニケーションターゲットを明確化。新テーマ「So Much More Hawaii…」で、ハワイならではの過ごし方を具体的に提案していく。HTJでは(1)団塊・アクティブシニア、(2)ロマンスマーケット、(3)3世代・母娘を含む、マルチジェネレーションの家族、をターゲットにする方針。HTJディレクターの一倉隆氏は、ハワイにはもともと、温暖な気候と言語、安全性で優位性があるとし、この基本条件があるからこそ楽しめるものとして、ホノルルマラソンなどに代表されるスポーツイベントや、レイ作りやウクレレ、フラレッスン、など年間を通じて楽しめるテーマを訴求し、一般消費者、及び旅行業界向けのコミュニケーションを図る考えだ。既に、7月には季刊のフリーペーパー「ディスカバー・アロハ・タイムズ」を発行したほか、今後は旅行会社向けのブローシャーも、プロモーション展開に連動したアクティビティ紹介などを含めていくとしている。

 「So Much More Hawaii…」は、9月18日に開催される日米観光交流促進協議会ワーキンググループの日米合同ハワイ・サブコミッティで議題にかけ、意見を得た上で展開。現在、ロゴ、及び日本語のコピーを作成しているところだ。ビジュアル展開として、ハワイでの過ごし方、アクティビティを意識したポスターも制作する。内容的には、体を動かすもの、ビーチでの挙式、屋外でのスパ、大自然の中のドライブで、オアフ島のほか、カウアイ島やマウイ島、ビッグアイランドでも撮影し、各島もフィーチャーする。

▽今日の関連記事
ハワイ、7月の日本人訪問者数は2.1%増、夏期好調で19ヶ月ぶりのプラス成長